第一種衛生管理者試験の難易度と過去問の勉強法【体験談】

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こんにちは。ハケンです。

 

第一種衛生管理者試験を受けようと思っているけど、合格率や勉強方法、勉強時間を知りたい。
会社から受けるように言われたけど、どんな資格なの?

 

 

そのような疑問を持つ方に向けた記事でございます。

 

本記事の内容

  • 第一種衛生管理者試験の概要ー受験資格・試験内容・合格率
  • 勉強開始前にすべきこと(過去問の購入・事業者証明の取得など)
  • 2週間で合格できた勉強法

 

 

この記事を書いている私は、第一種衛生管理者試験に2週間ほどの独学で一発合格しています。

 

第一種衛生管理者試験は公益財団法人 安全衛生技術試験協会が実施している試験です。

合格すると、労働安全衛生法に基づく免許の一つである第一種衛生管理者免許証(国家資格)の交付を受けることができます。

第一種衛生管理者免許証の表面と裏面の写真。

 

 

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第一種衛生管理者試験の概要

第一種衛生管理者試験の受験資格

安全衛生技術試験協会のHPに、受験資格の詳細が記載されていますが、全ての条件において、「実務経験」が必要です。

受験資格

 

私は、『学校教育法による大学(短期大学を含む。)又は高等専門学校を卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの』に該当したので、受験できました。

 

 

第一種衛生管理者試験の試験科目

試験科目 出題数 配点 試験時間
労働衛生 有害業務に係るもの 10問 80点 13:30~16:30
有害業務に係るもの以外のもの 7問 70点
関係法令 有害業務に係るもの 10問 80点
有害業務に係るもの以外のもの 7問 70点
 労働生理 10問 100点

全て選択問題です(5択)。

 

ちなみに、第二種衛生管理者免許をお持ちの方は、免除科目があり、労働衛生(有害業務に係るもの)と関係法令(有害業務に係るもの)の2科目のみの受験となります。

 

 

第一種衛生管理者試験の合格基準

各科目ごとの得点が40%以上、かつ全科目合計が60%以上であること。

つまり、全科目満遍なく得点できることが重要です。

 

 

第一種衛生管理者試験の合格率

年度によりますが、ここ2,3年は45%前後です。

昨年度(令和元年度)68,000名以上が受験しています。

 

 

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勉強開始前にすべきこと

過去問の入手

公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPで、毎年2回、過去問が公表されています。

公表試験問題

勉強を始める前に、どのような問題が出題されるのか、傾向を見ておきましょう。

過去2回分だけでも、問題がパターン化されていることが分かるので、「過去問を勉強するだけで合格可能では?」、と直感的に感じることができます。

 

問題集の購入

問題集を購入します。

選ぶポイントは以下の通りです。

  • テキスト(参考書部分)と過去問から構成されている。
  • 解答の解説が充実している。
  • 要点のまとめなどが付いている。

 

勉強方法のところでも記載しますが、過去問を勉強し、きちんと理解できれば合格可能です。

また、要点のまとめなどが付いていれば、試験当日の移動中の最終確認に便利です。
法令が苦手だった私は、法令の要点がまとまっていた下記の過去問本で勉強しました。

 

 

受験申請

先に受験申請をしておきましょう。

受験料を払うことで、「お金を払ったからには!」と、勉強から逃げられない効果があります。

 

受験申請書は、お近くの安全衛生技術協会・センターに取りに行くか、遠方の場合は郵送で取り寄せます。

 

試験日程

地域によって試験日数が異なりますが、どのセンターでも毎月実施されています。
試験日程

 

受験申請書に希望日を2つ記入できます。
土日開催は人気があるので、受験したい日を確認の上、早めに申請書を入手しましょう。

 

 

事業者証明

受験資格の実務経験を証明するために、事業者証明が必要となります。

受験申請書にも添付されていますし、公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPにも、PDFが掲載されています。
事業者証明書

 

証明書の欄外に「労働衛生の実務には、次の業務が含まれます」とあり、13個の業務が記載されています。

 

どれか1つでも受験資格にあたる年数以上従事していれば、その従事期間を記載し、職場の上司または所属機関の、職名職印を以って証明してもらいます。

 

 

受験申請方法

受験申請は、かなりアナログな方法で、手間とお金がかかります。

 

受験資格の多くは、事業者証明書とともに、卒業学校の卒業証明書の添付をが必要なものもあるので、早めの準備をオススメします。

 

試験手数料(6,800円)を銀行か郵便局で振り込み、受験申請書は手書きで、センターまで持参するか郵送します。

また、合格後の免許申請も手書きで、収入印紙などの費用がかかります。

 

受験申請から資格取得までの詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPをご覧ください。
受験申請から資格取得まで

 

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2週間で合格できた勉強法

結論、過去問を繰り返し勉強すれば短期間で合格可能です。

基本的に平日は夜3~4時間程度、休日は6時間以上、勉強に時間を取っていました。

 

  1. 過去問1回分を解いてみて下さい。(もちろん間違えだらけだと思います)
  2. 問題文と選択肢を見ながら、解答解説とテキストの該当項目を読んで理解する。
  3. 別の過去問を上記1, 2の手順で勉強します。

 

「正しいものはどれか」、「誤っているものはどれか」という問題が多いので、各選択肢について、なぜ正しいのか、なぜ誤りなのかを、解説やテキストを読んで理解します。

 

問題がパターン化されており、毎回似た問題や全く同じ問題も出題されているので、マトを絞って勉強できます。

そのため、過去問を進めるにつれて、正答率が上がっているのを感じられると思いますし、出題頻度の高い問題も見えてきます。

 

過去10年分くらいを繰り返し解いておけば、本番の試験では十分対応できます。

 

ただ、近年、新しい傾向の問題も出題されてきているのも事実です。

有給休暇や育児時間に関する問題なども出題されています。

働き方改革の影響と考えられますが、いずれにしても、関心を持っていれば十分対応できる難易度です。

 

 

試験1週間前:科目ごとにまとめて勉強する。

頭の中で知識がまとまっていなかったので、少し勉強方法を変えて、各試験科目ごとに過去問を解きました。

例えば、労働衛生(有害業務に係るもの)のみを新しい年度から順に解き、解答解説を理解していきました。

 

年度ごとに全て解き進めるよりも、出題頻度などを体感できます。
勉強開始当初から、このような進め方をしても良いと思います。

 

 

試験当日

頻出問題もわかっている状態なので、その過去問と解答解説や、テキストの要点のまとめなどを見直していました。

 

 

反論:文系ですが・・・

第一種衛生管理者は有害業務を含む業種も対象としてるから、文系の人には難しいのでは・・・ハケンさんは理系出身だから・・・という意見もあるかと思います。

 

確かに、「有害業務に係るもの」の問題の中には、聞き慣れない化学物質や機械の名前も登場します。

とはいえ、そんな私も、初めて聞いた化学物質名や機械名がありました^^;

 

問題や選択肢は毎回ほとんど同じものも多いですし、たとえ数問落としても、全体で60%(各科目40%以上)取れば合格です。

 

また、私の派遣会社の営業さん(文系)は、「1週間で合格できた!」と仰ってました。

根気強く集中して勉強すれば、文系理系はあまり関係ありません。

 

やってはいけない勉強方法

1. テキストを読んで理解する。

2. 問題を解く。

という順序の勉強法は効率が悪いです。

テキストを一周した時点で、最初に勉強したことを忘れます。。。

問題を解きながら進めた方が、記憶に残りやすいです。

 

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受験後:時期によっては免許交付に時間がかかる

受験後10日ほどで、合格通知が届きます。

第一種衛生管理者の免許試験合格通知書の写真。

 

その後、免許申請を送付してから発行までに、およそ1か月かかりました。

年度末などは2か月かかることもあります。

就活で必要な方や、会社から受験するように言われている方は、免許が必要な時期を見据えて、早めの受験をオススメします。

 

 

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